竜馬暗殺 (1974)

幕末という動乱期を背景に、暗殺された坂本竜馬の死をめぐって、その真実、その背後にある無名戦士たちの生と死、青春の栄光と孤独、繁栄と悲惨を描く。脚本は清水邦夫と田村泰志、監督は黒木和雄、撮影は田村正毅がそれぞれ担当。

監督:黒木和雄
出演:原田芳雄、石橋蓮司、中川理絵、松田優作、桃井かおり

竜馬暗殺 (1974)のストーリー

慶応三年十一月十三日。氷雨の下、京の街並を走り抜けていく男がいた。海援隊の常宿“酢屋”から“近江屋”の土蔵へ身を移す、坂本竜馬(原田芳雄)である。新しい時代を求めて、抗争と内紛の絶えなかったこの頃、身の危険を感じての竜馬の逃亡だったが、佐幕派の密偵がこれを見逃すはずがなかった。佐幕派はもちろん、大政奉還後の権力のせめぎあいから、勤皇派からもさえ竜馬は“危険な思想家”として狙われていた。しかし近江屋へ移った竜馬は意外なほど悠然とかまえていた。竜馬はすぐ隣の質屋に囲われている幡(中川理絵)と知り合い、急速に接近した。だが、幡の許に通っている男が、新撰組隊士・富田三郎(粟津號)であることは知る由もなかった。そんな竜馬を狙わざるを得ない立場に追い込まれたのは、かつての同志、陸援隊々長・中岡慎太郎(石橋蓮司)である。竜馬への友情を棄てきれない慎太郎は、竜馬を自分以外の男の手にはかけさせない、と決心していた。その慎太郎には近江屋の娘・妙(桃井かおり)という恋人がいた。妙は竜馬のかつての恋人である。

  • コメント: 0
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。